2023年7月6日午前3時頃、静岡市清水区尾羽の国道1号「静清バイパス」の工事現場で、建設中の高架道路の橋桁が落下し、作業をしていた8人が巻き込まれる事故が起きました。
静岡県警清水署の発表によりますと、6人の作業員が重軽傷、作業をされていた2人が亡くなったとのこと。
今回は施工を担当していた会社はどこだったのかを紹介していきます。
静岡・静清バイパス橋桁落下事故のゼネコン(施工会社)
かなりひどい状況となっていますね…
工事は国土交通省静岡国道事務所が発注し、2社が共同企業体で施工していました。
施工していた二社の会社は下記の通りです。
- 株式会社 名村造船所(大阪市)
- 日本鉄塔工業株式会社(東京都江東区)
株式会社名村造船所 (大阪市)
名村造船所は大阪市西区に本社を置く、その名の通り造船会社で2013年に上場し現在も東証スタンダードに上場している企業です。
事業内容は各種鉄構造物の設計、製造、架設、ほかにも船舶の製造から修繕、橋梁の設計、製造、架設を行っています。
代表取締役社長は名村健介さんです。
名村造船所・事故発生について
今回の事故の件について名村造船所は7月6日にHPで発表をしています。
翌日、7/7には(開示事項の経過)事故発生のお知らせがありました。
日本鉄塔工業株式会社(東京都江東区)
もう一社は日本鉄塔工業です。
日本鉄塔工業は東京都江東区に本社を置き、橋梁、鉄塔などの設計、販売、および不動産事業を行う会社です。
東京スカイツリー®や鉄人28号といった誰もが知っている有名な特殊鋼構造物プロジェクトに参加しています。
鉄塔や橋梁をはじめとする鋼構造物を扱うトップカンパニーです。
日本鉄塔工業・事故発生について
今回の事故の件について日本鉄塔工業も7月6日にHPで発表をしています。
翌日7/7に経過の掲載もされていました。
事故の状況は?ありえないミスに驚きの声も
事故の状況
今回の事件はどのように発生してしまったのでしょうか。
当時は、橋脚の上でおよそ63m橋桁をスライドさせて固定させる作業中でした。
今回の工事内容は下記の手順で行われる予定でした。
①現場近くで橋桁を組み立てる
②橋桁を橋脚の上に移動させる
③橋脚に固定 ※固定直前で事故発生
橋脚の支承と呼ばれる部分に橋桁を移動させる作業をしているときに事故は起きてしまいました。
名村造船所、日本鉄塔工業ともに原因は調査中とありますが橋桁の移動中に事故が起きたことを認めています。
大手ゼネコンや同業者からの声
橋桁に人を乗せて移動させるのは危険だから基本的には乗せない
珍しいものではなく難易度は決して高くない。
現場で何があったのか分からないけど信じられない。
はっきりとした原因と再発防止対策をきっちりやっていただきたいですね。
亡くなられた方のご冥福をお祈りします。
コメント